暴落にビビるな!

投資の世界では、下落局面や歴史的暴落の際に、
保有銘柄を売りに走る人、投資自体を辞めてしまう人が多いようです。
また、投資を始められない人の多くは、
その下落局面等による損失が怖いと考えているのではないでしょうか?

さて今回は、そんな下落や暴落時におけるマインドに関して記事にします。

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▲この記事の結論
「経済市場の歴史を知る」
 ・経済市場は、上がり下がりを繰り返し、
  時には大きな暴落を食らいながらも、
  しっかりと成長して来た。
 ・経済は常に上向きしているわけでなく、
  下落や暴落(=資産が減る)を必ず経験した

「投資は、辞めない事が大事」
 ・短期売買の97%が、長期投資に負けた。
 ・死んだ人、投資している事を忘れた人は、
  投資成績が良かった。

「投資を辞めないためのマインド設定」
 ・投資の運用成績を良くしたいなら
  辞めない,目先の運用成績は気にしない。
 ・暴落は、10年周期に訪れる。
 ・自己資金内の余剰金で投資する。
 ・下落,暴落は、むしろチャンス。
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▲経済市場の歴史を振り返る。
経済市場は、過去を振り返ると、上がり下がりを繰り返しながら、そして時に大きな暴落を食らいながらも、しっかりと成長してきました。

(参考)経済市場の歴史
https://note.com/az0/n/n0e281a12f78c

投資運用においては、
経済は常に上向きしているわけでなく、
下落や暴落(=資産が減る)を“必ず経験して来た“
という事を理解しておく必要があります。


▲知られざる真実
投資の世界では、短期で売買を繰り返すよりも、
長期的に保有し続けるほうが、運用成績が有利に働くとされています(運用方針にもよる)。 

経済は、値動きが一定でなく、常に上下する事や
経済全体の長期的な成長を考えれば、妥当な考えでしょう。

→短期で売買を繰り返す場合
 ・長期投資よりリスク(変動幅)が大きく、
  売買のタイミングは、一部の天才を除いて、
  基本的に読み切れない。
 ・売買のタイミングを誤り続ける事により、
  利益は期待できないし、損失も生じやすい。

→長期保有を続けた場合
 ・短期投資よりリスク(変動幅)が大きくない。
 ・経済成長の恩恵により資産が膨らむなら、
  基本的には、投資を始めるタイミングは
  気にしなくても良い。

ウェルスナビのシミュレーションによると、
短期売買の97%が、長期投資に負けたそうです。

(参考)
ウェルスナビ株式会社の記事より
https://www.wealthnavi.com/contents/column/49/


また、フィデリティの調査において、
投資の成績が良かった人の特徴として、
 【1位が亡くなった人】
 【2位が運用しているのを忘れている人】
が、挙げられました

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(参考) 
90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録 - アメリカ駐在員日記より
https://safariman.hatenadiary.com/entry/2020/01/23/204301

投資の成績が良かった要因は、
両者ともに “投資を辞めなかった“ という点になります。

投資をする上で「辞めない」というマインドが
とても大切だと言えるでしょう。


▲下落,暴落と向き合う。
先述のとおり、経済には ″必ず″ 下落や暴落する時期がありました。

そして、下落や暴落により保有する資産が減って行く事に耐えられず、保有銘柄を慌てて売りに走る人や投資そのものを辞めてしまう人が多いそうです。

しかし、考え方を少し変えてみると、

例えば、
・A株価格は【1口100円】である。
・暴落して【1口50円】となった。
・A株を100円で【2口】買った。
・その後、A株価格は【1口100円】に戻った。
 →A株1口100円×2口保有しているため、
  資産総額は【200円】になった。

と、経済市場の歴史どおり、下がっても上がるのならば、下落や暴落はむしろ資産を膨らませるチャンスと言えるでしょう。

最近で言えば、コロナショック(2020年3月末)により、市場全体は大きく下落しました。
下落に耐えられず、売りに走った人や投資を辞めてしまった人は多いそうです。

しかし、経済はその後、しっかりと回復に向かい
更には史上最高値を更新しました。
(コロナショックの場合、色んな要因もあり、予想を上回る速度と幅で回復しました)。

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保有銘柄を購入した時期にもよりますが、
結果的に、コロナショックにより保有銘柄を投げ出した人は、利益を得られなかったでしょう。

その反面、保有銘柄を売らずに、
保有or追加投資できた人は、市場の下落と回復によって、資産を膨らませたはずです。

(参考:追加投資の前提条件)
ポイントは、
・下落後に跳ね返り(回復)するか
・下落時に追加投資できるか
になります。

良い企業は、
下落しても跳ね返り(回復)します。
ダメな企業は、
下落とともに潰れてしまいます。

良い企業の見極めが出来ないのであれば、
インデックス投資での運用が手段の一つとして望ましいでしょう。

(参考)インデックス投資とは?
https://note.com/az0/n/n32853d4cfd6e


▲投資を辞めないためのマインド設定。
先述のとおり、投資する上においては、
いかにして「投資を辞めない」を貫けるかが重要と言えます。

投資を辞めないを貫くには、根本的なマインドをしっかりと固めておく必要があります。

(下落,暴落時の参考マインド)
・時間軸を長く持つ。
  →目先の運用成績は気にしない。
  →経済は、未来の発展とともに上げ下げを
   繰り返し、今日も成長している。
・経済は常に上を向いていない。
  →暴落は、10年周期に訪れる。
・自己資金内の余剰金で投資する。
  →損失してもダメージが大きくない。
・下落,暴落は、むしろチャンス。
  →チャンス(下落,暴落)が来れば、
   追加投資に向かう。

⇧だから、
 目標時まで買って保有(buy&hold)が可能。

 

▲最後に
われわれ日本人の多くは、
とにかくリスクを取る事を嫌います。
ゼロリスクが常識となっています。

たしかに、投資にはリスクがあります。
しかし、何事にも「ノーペイン・ノーゲイン」が成立する事も事実です。

1円も損したくないマインドが、資産を膨らませる機会を逃していると、私は考えます。

まだ投資を始めていない人が持つネガティブなマインド(投資は怖い)を小さくできるよう、今後も色んな形で発信したいと思います。